気になる書冊
出逢った古今東西の名著、その名を残しておきたい・・・・・。合掌。
2017年2月23日木曜日
井上進著 中国出版文化史
本書を紐解いたのは、刊行直後であったと思う。未踏の領域に踏み入れた緊張と興奮、そして、感動であった。本書は、末永く記憶しておきたい書籍の一つである。
合掌。
2017年2月21日火曜日
淮南子箋釋
淮南子箋釋は、全二十一巻から構成されており、禮、樂、射、御、書、數の六分冊に、それぞれ数巻ずつ配されている。その内訳は、以下の通りである。
分冊「禮」所収巻
巻一 原道訓(十四丁)
巻二 俶眞訓(十二丁)
巻三 天文訓(十五丁)
巻四 地形訓(十丁)
分冊「樂」所収巻
巻五 時則訓(十五丁)
巻六 覽冥訓(八丁)
巻七 精神訓(十丁)
巻八 本經訓(十丁)
分冊「射」所収巻
巻九 主術訓(十九丁)
巻十 繆稱訓(十一丁)
巻十一 齋俗訓(十四丁)
分冊「御」所収巻
巻十二 道應訓(十六丁)
巻十三 氾論訓(十八丁)
巻十四 詮言訓(十一丁)
分冊「書」所収巻
巻十五 兵略訓(十四丁)
巻十六 説山訓(十三丁)
巻十七 説林訓(十一丁)
分冊「數」所収巻
巻十八 人間訓(十八丁)
巻十九 脩務訓(十二丁)
巻二十 泰族訓(十五丁)
巻二十一 要略(六丁)
本書は、荘逵吉が乾隆五十三年(1788年)に刊行した「荘逵吉校訂本」を底本に、澁谷啓藏が訓點を施し大野堯運(報告堂書舗)が、明治十八年、東京で上梓(復刊)したものである。
今日では、文献学(校勘学)も進み、澁谷氏が底本に使用した「荘逵吉校訂本」を善本と見做すことは出来ないようである。然し、明治以降、激変した我が国の学問風土の中で、日本の漢学の最終過程に位置する著作の一つとして、本書に注目することは、無意味ではなかろう。(現在、我々は、「淮南鴻烈集解」、「淮南内篇集証」等の新しいテキストを手にすることが出来る。)
校訂者の澁谷啓藏は、近江彦根藩出身の漢学者である。亦、大野堯運は、明治期の出版人で、今日でも 幾つかの刊行物を確認することが出来る。
僕が所蔵する原本の法量は、縦23.6cm、横15.0cm。その表紙には、薄茶色の和紙が使用されている。
合掌。
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