2014年2月21日金曜日

井筒俊彦著「神秘哲学」 序文

昭和二十四年に刊行された井筒俊彦著「神秘哲学」の序文を、ご紹介申し上げます。
著作権の問題もございましょうが、関係者諸氏のご理解を賜りたく存じます。正漢字正仮名遣いでの本書を、是非、諸大兄に読んでいただきたく思ったからです。
私が、本書に出会ったのは、私が、二十代半ばでした。それ以来、本書は、我が書架の枢要な地位を占めています。
広島のある古書店で、棚の隅から隅まで探しても気に入った書冊に出会わなかった時、同行した友に、隅の積み上げた本を避けて、奥を見てみよう、と言い、本の山を避けた後から出てきたのが、本書でした。
その後、本書は、人文書院や中央公論社から復刊されましたが、正漢字正仮名遣いの本書の味わいはございません。
合掌。