日本が世界に誇る著名な海事評論家、伊藤整徳氏の著作「大海軍を想う」は、私が最も好む書冊の一つである。
かつて、軍艦を建造することは、その国の到達点であり、艦の歴史を論ずることは、その侭、その国の政治、経済、教育、文化等、全てを扱うことに等しかった。本書は、日本精神史として講読することも可能かと思う。ここに、ご紹介申し上げる所以である。
本書は、昭和三十一年、文芸春秋新社より刊行された。今回のご紹介に際し、本文の序文を画像データ化し、アップロードした。何故なら、人々に本書をご紹介申し上げるには、拙文を以ってするよりも、格好の文章と思ったからである。
著作権の問題もあろうかと存ずるが、著者ご遺族、及び刊行関係者の皆様には、本ブログの趣旨をご理解、ご容赦くださるよう、お願い申し上げる次第である。
合掌。