2017年3月24日金曜日

レールモントフ(михаил юрьевич лермонтов)著  現代の英雄(герой нашего времени)

本スレッドの表題とした現代の英雄は、若き日々の僕の愛読書でした。十九世紀の露西亜に於いて、プーシキンがオネーギンを、レールモントフがペチョーリンを、そしてツルゲーネフがルージンをと、作家たちが、ほぼ、十年ごとに、その時代を代表する若者たちを描いて参りました。さほどに、当時の露西亜(貴族社会)では、若者たちの頭脳が鋭敏に動いていたのでした。
この僕の露西亜に関する読書遍歴は、最終、レオンチェフ、ベルジャーエフ、フランク、ゼンコフスキー、ロスキー、カルサーヴィン、トルベツコイ、アレクセーフ、ノウゴロヅツェフといった、文学者ではなく哲学者の著作へと向かうことになりました。
これ等、哲学者の著作については、日を改めて、ご紹介致すこととし、本スレッドでは、今も僕の書架を飾る幾つかの「現代の英雄」刊本の書誌を記してみようと思います。



画像 01葉から03葉。
ミハイル・レルモントフ著・高坂義之訳「現代の英雄(越山堂1920年刊)」
この翻訳が僕の書架では一番古いものです。但し独逸語からの重訳です。







画像 04葉から06葉。
ミハイル・ユリエーヴィチ・レールモントフ著・高橋昌平訳「現代の英雄(暁書房1949年刊)」
戦後すぐの出版故、紙質等が落ちますが、ロシア語からの直訳です。
合掌。






画像 07葉。
レールモントフ著・北垣信行訳「現代の英雄(日本評論社世界古典文庫1950年刊)」
世界古典文庫版(日本評論社刊行)の「現代の英雄」です。扉、奥付部分のスキャンは、本に損傷を与える危険がございますので中止いたしました。
世界古典文庫、学生時代、随分と求めたのでした。私が文庫嫌いなことは、以前記しました。然し、本文庫だけは求めざるを得なかったのです。単行本で刊行されなかった訳書が多々あったからです。
御茶ノ水に文庫専門店があったのですが、世界古典文庫に付された価格は眼が飛び出るほどでした。学生食堂で、定食90円、カツカレー80円、カレー・天麩羅うどん・天麩羅そば60円の時代に、文庫が二千円とか三千円とかしたのですから。
早く原文が読めるようになりたいと思わぬ日はございませんでした。

合掌。





画像 08葉。
レールモントフ選集 池田健太郎・草加外吉訳 光和堂1974年・1976年刊
僕が学部在学時、レールモントフ選集が刊行されました。夭折した詩人の半分近くの作品が収録されたのでした。
合掌。





画像 09葉から11葉。
ロシア語版レールモントフ全集です。学部在籍時に刊行が始まりました。思い出深い書冊です。
合掌。